こんにちは!箕面市の総合歯科医院ヴィソラデンタルクリニックの衛生士チームです!
暖かい日や寒い日が交互に続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は子供の虫歯についてお話していこうと思います。
皆さんは、『マイナス1歳』という言葉を聞いたことはありますか?
予防歯科先進国であるスウェーデンでは、むし歯予防を『マイナス1歳』つまり、お母さんの妊娠
中から始める、という考え方が根付いています。
「プライマリー・プライマリー・プリベンション(一世代前からのむし歯予防)」と言われ、子供
にとって最先端のむし歯予防だと考えられています。
では、具体的にはどんなことをすればいいのでしょうか?
これから生まれてくる大事な赤ちゃんを虫歯から守るためにも、正しい知識を身につけ、赤ちゃん
への虫歯予防に一緒に取り組んでいきましょう。
まず、妊娠中の食事について考えてみましょう。
お母さんの食事が赤ちゃんの健康な歯を育てます。
胎児は自らの成長発育のために母体からどんどん栄養を奪っていきます。十分な補給がないと母
体、胎児ともに栄養不良となってしまいます。
大切なのは妊娠初期から出産まで、栄養バランスのよい食事を心掛けることです。妊娠初期に
は良質のタンパク質をたっぷり摂ること、中期から後期はカルシウム、リン、ビタミンA・
B・C・Ⅾを多く含む食べ物を摂ることです。
実はお母さんのお腹にいる時から歯の成長は始まっているのです!
次に、妊娠性歯周炎についてお話していきます。
妊娠中に起きる歯周炎のことを、妊娠性歯周炎と言います。
原因としては以下の4つが挙げられます。
1 ホルモンのバランスで唾液が粘り、食べカスが残りやすい
2 唾液が酸性に傾き、口の中で細菌が増えやすい
3 食事の回数が増えて、口の中が汚れやすい
4 つわりなどで歯磨きがしたくなくなる
妊娠性歯周炎の妊婦さんは、そうでない妊婦さんに比べて、流産や早産の可能性が高いと言われ
ています。
喫煙やアルコールによる悪影響はよく知られていますが、歯周炎の悪影響は6倍にもなります。
ホルモンの影響と言えども、やはり、お口の中を清潔に保つことが一番良い対処法です。
必ずしも起こるというわけではないので、適切なブラッシングを心がけましょう。
また、適切なブラッシング方法が分からない場合、定期健診にていつでもお尋ねくださいね!
もし歯ブラシをお口の中に入れるのが気持ち悪かったら、ブクブクうがいでもOKです。
最後に、 生まれてきた赤ちゃんに自信を持ってキスが出来ますか?
実は生まれてきたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません!
お口の中の虫歯菌の数は、歯の生え始めから、3歳ごろまでに決まると言われています。
大概の虫歯菌は唾液などに混じって家族から感染します。
そのため、赤ちゃんのお口の健康を守るためにも、まずは家族のお口の健康を守る必要があり
ます。
家族のお口の健康を守るとは、具体的に何をしたらいいのか分からないですよね。
1 生まれてくる赤ちゃんのためにも、定期検診に通い、お口の健康を維持する
2 虫歯治療を完了しておく
3 予防補助品に力を入れる
フッ素配合の歯磨き粉や洗口液を使用したり、キシリトール100%ガムやタブレット、普段
食べているチョコレートを歯医者さんが作ったチョコレートに置き換えてみる、など。
これから生まれてくる赤ちゃんを笑顔で迎える準備を、歯医者さんで一緒にしませんか?
いつでもご相談、お待ちしています!
☎072-725-1810
(平日は9時15分~19時まで、土日は9時15分~18時30分までお電話が繋がります)